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日本代表 10年前

「次は人数を減らす」。指揮官の一言でサバイバルと化したウズベク戦。柴崎に大迫…生き残り賭ける選手たち

text by 元川悦子 photo by Getty Images

ラストチャンスに賭ける水本

「次は人数を減らす」。指揮官の一言でサバイバルと化したウズベク戦。柴崎に大迫…生き残り賭ける選手たち
29歳の水本裕貴は今回がラストチャンスと言ってもいい【写真:Getty Images】

 予想外の90分フル出場で異彩を放った藤春廣輝(G大阪)と同じポジションの太田もケガを抱えてはいるものの、ここはインパクトを残すべきところ。1月のアジアカップ(オーストラリア)で出番なしに終わった時、彼は悔しさを爆発させていた。その苦い記憶を本人も忘れていないはずだ。

 次の6月のロシアワールドカップアジア2次予選の時は長友佑都(インテル)も戻ってくる模様で、今回はやはり重要な見せ場。それを彼自身も強く意識して試合にのぞむはずだ。

 センターバック陣も、昌子と水本はチュニジア戦で想像以上に落ち着いたパフォーマンスを示した槙野智章(浦和)以上の動きが求められる。

「鹿島を背負っているのも、日本代表を背負うのも、確かに国と地域かもしれないけど、重みは変わらない。国際試合だからと言ってあまり意識せず、Jリーグと同じ入りができたらいい」と昌子が言えば、水本も「自分はザックさんの時もアギーレさんの時も毎回呼ばれているけど、なかなか定着までは行っていない。それは実力だと思う。もっともっと監督の求めるものをより細かく緻密にやっていきたい」と気を引き締めた。

 22歳の昌子はまだ未来があるが、29歳の水本は今回がラストチャンスと言ってもいい。出番が与えられたらノーミスで、かつ球際の激しさ、寄せの鋭さを前面に押し出したいものだ。

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