クロップ監督(左)と談笑するランバート氏【写真:Getty Images】
ドルトムントOBで元スコットランド代表のポール・ランバート氏が、ブンデスリーガの魅力について語っている。
45歳のランバート氏は現役時代、1996-97シーズンにドルトムントで一年間プレーし、その年にクラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)制覇を成し遂げる。引退後は指導者の道へ進み、今季途中までイングランド・プレミアリーグのアストン・ヴィラで指揮を執っていた。
ブンデスリーガの公式ウェブサイトで当時の記憶を遡ったランバート氏は「最初のゲームはレバークーゼン戦だった。私は木曜にサインをかわして、土曜には試合に出場した。リーグのことは何も分からない状態でね。マッチアップした相手に近づくことも出来ず、嵐のように前半が過ぎていった。
ただ、ハーフタイムの直前にゴールを決め、徐々に動きが軽くなっていったんだ。試合に負けてしまったが、特別なチームでプレーしているという実感は沸いていた」とデビュー戦の思い出を語った。
リーグがファンを惹きつける理由に関しては「特に街の雰囲気が特徴的で、朝から試合が終わるまでフットボールの行事に溢れている。ただ街を歩いているだけでも、この国のサポーターにとってフットボールクラブがいかに重要なものなのかを見て取れる」と競技文化がその土地に根付いていることを挙げた。
また、ここ数年成功を収めてきた、ユルゲン・クロップ監督率いる古巣クラブについては「私自身もこれまで素晴らしい指導者の下でプレーする幸運に恵まれてきた。ドルトムントのような若くてエネルギッシュなチームはとても大好きだよ。このようなスタイルが常に成功できるとは限らないが、私もハイテンポなフットボールをできるだけ見たい」と称賛の言葉を送った。
最後に、今シーズンのブンデスリーガに一人も所属していない英国系選手に向けて「私がしたように、ドイツのクラブに移籍することは最も有意義な経験になる。それはフットボールの観点だけではなく、ライフスタイルも含めて言えることだ。
ピッチの上でもワールドクラスの選手たちと競い合えることができ、自分の成長をより早めてくれる環境だと思う。文化や語学を学ばなければフットボールに集中することは出来ないが、ここでの経験はファンタスティックなものだったよ」と異国でのプレーで得られるものの大きさを強調した。
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