リバプールのスティーブン・ジェラード【写真:Getty Images】
リバプールは29日、スティーブン・ジェラードやジェイミー・キャラガー氏らが発起人となって「リバプール・オールスター・チャリティマッチ」を開催した。試合後、リバプールの公式サイトがジェラードのコメントを紹介している。
かつて共にプレーしていたシャビ・アロンソやルイス・ガルシアといった選手に加えて、プレミアリーグでしのぎを削ってきたジョン・テリーやティエリ・アンリ氏を招待したジェラード。「試合は良いペースで進んでいた。みんな楽しんでプレーしていたし、けが人も出なかった。試合中、ずっと鳥肌が立っていたよ」と試合中も興奮を抑えられなかったようだ。
「今日の試合は何よりもチャリティーのためだったが、ここで自らのキャリアを捧げてきた何人かの偉大な選手にとっては、素晴らしいファンに別れの挨拶を言うチャンスだった」と、リバプールで活躍しながらもファンに別れの挨拶を告げられなかった選手にとっても良い機会であったと述べた。
ジェラードはこの試合、2つのPKを成功させている。特に2つ目のPKの際には、公式戦では実現しなかったフェルナンド・トーレスとルイス・スアレスの“夢の2トップ”にキッカーを譲ろうとしていたことを明かしている。
「彼らに蹴らないかと尋ねてみたが、蹴りたがらなかったんだ。もしかしたら、アンフィールドの最後の思い出を、コップスタンドの前でのPK失敗にしたくなかったのだろう」と冗談を交えて語った。
アーセナルのキャプテンとして何度も対戦してきたアンリ氏には「ペースはゆっくりだったかもしれないが、優雅で良い動きをしていた」と現役時代を彷彿とさせるプレーを見せたことを称えている。
今回の試合は単なる記念試合ではなくチャリティーの一環としても行われており、チケットなどの収益は病院などの施設に寄付されている。「我々は個人的な経験として病院を訪れることがたくさんある。今日のような試合に出場してサポートすることは、我々のようなプロの選手の立場として出来る最低限のことだ」と、ジェラードはチャリティーマッチの重要性を説いている。
そして、「今日の試合の出場を要請した選手は、ここまで来るのに1時間かかったとしても、飛行機を2便乗り継いだとしても、ここに来てくれた。それはコミュニティのために選手が何をできるかということを表している」と、協力してくれた選手達に感謝の言葉を述べている。
【了】