JFAは29日、都内で評議員会を開催【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】
日本サッカー協会(JFA)は29日、都内で評議員会を開催。2014年度の決算に関して、約21億円の黒字となったことを発表した。収益が約188億8000万円だったのに対して、費用は約167億7000万円だった。
収益増の主な要因としては、6月に開催されたブラジルW杯が挙げられる。4年に1度開催されるサッカー界最大のビッグトーナメントによって、ロイヤリティ収入が大幅に増加。
さらには、当初予算外だったW杯直前の強化試合(コスタリカ戦、ザンビア戦)、W杯後の10月に行われた親善試合(ジャマイカ戦、ブラジル戦)の計4試合で多くの収益を得られた。
一方で、費用が予算以下だった要因に関しては、決勝トーナメント進出を想定していたW杯で1分け2敗の未勝利によるグループシステージ敗退に終わったことが挙げられる。
さらには、U-22アジアカップ、アジア大会、AFC U-19選手権での準々決勝敗退と各カテゴリーで目標に到達できず、試合ボーナスな大会ボーナスの大幅な減少が影響した。
黒字を計上することで育成や強化への予算を増資することは可能となるが、その主な要因がビッグトーナメントで目標以下の成績で終わったというのは喜べない状況といえる。
今回の約21億円という額も含めて、JFAには莫大な予算を的確に投資し、確実な強化につなげることが求められる。
【了】