「中心として代表に残って行けるように」
チュニジアとの初陣を終えたハリルジャパン。31日にはウズベキスタンと新体制第2戦を迎える。
27日の一線では、前半にDF藤春廣輝、FW川又堅碁といった代表デビューの選手に加えて、DF槙野智章とFW永井謙佑という代表経験こそあるものの、長く遠ざかっていた選手も起用。
そして後半にはDF内田篤人、MF今野泰幸、香川真司、FW本田圭佑、岡崎慎司といったこれまでの常連組を投入し、その中にFW宇佐美貴史という注目株も加えた。
この選手起用法について、ハリルホジッチ監督は「彼らのクオリティはすでに知っているので、他の選手に機会を与えたかった」と説明。
さらに、ウズベキスタン戦に向けては「また違うメンバーで臨もうと思っている。恐らくほぼ全員がチャンスを握れる。今日(チュニジア戦)でプレーしなかったほとんどの選手が出場する。リスクはあると思うが、色々なプレーヤーの情報がほしい」と語っている。
チュニジア戦で出場機会がなかったため、先発出場の可能性が高まっているのがMF柴崎岳だ。
ハビエル・アギーレ前監督によってA代表デビューを果たした柴崎は、これからの4年間で日本代表の中盤におけるキーマンとなることが期待されている。
鹿島アントラーズで見せる成熟したプレーは、国際レベルでも確実に通用すると思われたが、アジア杯ではアギーレ前監督がメンバーを固定したこともあって先発出場の機会がなかった。途中出場した準々決勝UAE戦では、同点ゴールを決めたものの、チームはPK戦の末に敗退。悔しさを心に残したはずだ。
それだけにウズベキスタン戦、さらには今後の戦いに向けて高いモチベーションを持っているだろう。
本人も「若い世代がさらに出てくる時期なのかなと思うし、僕らはその中心としてしっかり代表に残って行けるようにしたい」と決意を語った。そして、2018年のロシアW杯に向けては「特別な捉え方はしてないけど、常に出場したいと思っている大会の1つ」と述べた。