「得点を取るためには、ゴール前に入っていくしかない」
「この前の試合でも、守備になった時にうまく連動して速いスピードで出て行ってボールを取り切る姿勢はところどころで見られた」と香川はチームの変化をポジティブに捉えている。
「それを前後半やり続けて、なおかつ攻撃のところでどんどん前に出ていくっていうのを90分間やり通せれば、強いチームになる。プレスの質や強さ、寄せの速さだったりは1つ2つ上げてかなきゃいけない」と、彼は次なるテーマを明確に掲げていた。
高い位置でボールを奪える回数が増えれば、トップ下に位置する香川がゴールに絡める回数は当然、増えていく。そのチャンスをウズベキスタン戦では何としてもモノにして、アジアカップ・ヨルダン戦(メルボルン)以来のゴールを手にしたい。本人もその思いは非常に強い。
「得点を取るためには、(自分が)ゴール前に入っていくしかない。その回数を増やして、あとは周りとうまく連係を取って、点を取るイメージをしっかりと持ってやっていきたいと思います」と。
香川の得点パターンはやはり前線への飛び出しからがほとんどだ。そのイメージを研ぎ澄ませるとともに、周囲とのコンビネーションを向上させていくことが、ゴールへの近道。あとは、決定的なチャンスボールが来たら、冷静にフィニッシュを決めればいいだけだ。
トップ下という本職でプレーできるようになった彼は精神的にリラックスしてシュートにのぞめるはず。それが可能となったとき、エースナンバー10としての真の輝きを、見る者全てに焼き付けることとなる。
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