「改善の余地はすごくある。手ごたえを感じています」
大分合宿のミーティングでは自身の所属するボルシア・ドルトムントの映像も出てきたという。ハリルホジッチ新監督の目指すものがドルトムントのスタイルに極めて近いことがハッキリしたのだ。
そのサッカーを表現するため必要なものを香川はユルゲン・クロップ監督から徹底的に叩き込まれている。それを率先して伝えていくことが、新生・日本代表における彼の重要な役割になるはずだ。
「やはりプレスの質であったり、球際や運動量もそうですけど、攻守において僕たちはもっと高いものを示していかないといけない。攻守の切り替え、走りの質や量もそう。僕らはそういうことができると思っているし、世界で勝つうえでも必要。そのことは僕自身、すごく感じるところです。
今の日本代表の攻撃陣には技術の高い選手が多いので、連係や精度を高められると思うし、改善の余地はすごくある。手ごたえを感じています」と、香川は日本代表がドルトムントのようなアグレッシブなチームに変貌できると確信している。
そのためにも、日本は「ゲーゲンプレッシング」と称される組織的ハイプレスの確立を目指さなければならない。ハリルホジッチ新監督が球際や寄せの激しさを強く要求するのも、最終的にはドルトムントのような守備システムを作り上げたいからだろう。