アンフィールドで凱旋出場するFWトーレス(左)【写真:Getty Images】
今季終了後にリバプールを退団するMFスティーブン・ジェラードと、OBのジェイミー・キャラガー氏がそれぞれキャプテンとなって行う対抗戦「リバプール・オールスター・チャリティーマッチ」が29日に本拠地アンフィールドで行われた。
ジェラード選抜の一員として出場した、アトレティコ・マドリーに所属するスペイン代表のFWフェルナンド・トーレスは、2011年にリバプールから国内ライバルのチェルシーに移籍したことで、地元ファンからは裏切り者の烙印を押されていた。しかし、この日スタジアムに足を運んだサポーターは、トーレスに対して所属当時の応援歌で歓迎の意を表し、和やかな雰囲気の中で試合が進んだ。
英紙『エコー』でトーレスは「とても感情的になった。彼らが未だにチャントを覚えているなんて想像していなかったから、どうやって反応していいか分からなかったよ。チャンピオンズリーグでの素晴らしい試合や、リーグやカップ戦のトロフィーに挑んでいた日々を思い出したね。この応援歌は頭に中にずっと残っていて、とても大切にしているものなんだ。リバプールでの3年半は、私の人生を変え、あらゆる瞬間でこの歌が流れていた。今日のことは一生忘れない」と感謝の気持ちを述べた。
また、試合の発起人であるジェラードについては「スティービーは今までプレーしてきた中で最も優れた選手だ。この先も彼のようなプレーヤーと出会えることは無いと思う。彼からは試合に向かう姿勢について多くを学んだ。ここでの素晴らしい記憶には常に彼が隣にいたからね」と称賛の言葉を送った。
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