初先発で勝利に貢献した西野貴治【写真:Getty Images】
【日本 2-0 ベトナム リオ五輪アジア地区1次予選 第2戦】
リオデジャネイロ五輪アジア地区1次予選に出場しているU-22日本代表は29日、三浦俊也監督率いるベトナムと対戦した。
大勝を収めたマカオ戦から中1日という厳しい日程で、スタメンを7人入れ替えた。GK、両SBとキャプテンの遠藤が2戦連続で先発出場している。
なお、この試合前にマカオ戦で脳震とうを負った岩波の途中離脱が発表され、この試合には植田と西野が先発。この試合で所属クラブに帰らなければならない南野がスタメンに名を連ねた。1トップはスイスで活躍する久保が務める。
対するベトナムはJリーグで実績のある三浦俊也監督が改革を進め、実力をつけてきた。初戦は開催国マレーシア相手に逆転勝ちを収めている。
試合は序盤から日本がボールを支配してチャンスをうかがう展開が続くものの、シュートチャンスをなかなか作れない。
31分には南野が相手DFのミスを突いてエリア内に侵入するが、シュートが遅れて枠に飛ばすことができない。
それでも43分、久保、南野、中島とつなぎ、再び南野と絡みながら中島がループシュートを沈めて日本が先制する。
直後の45分にベトナムはCKからビッグチャンスを掴むが、シュートは櫛引が横っ飛びで弾き出した。
1点リードで後半に入った日本だが、前半に比べて激しく体を当ててくる相手に苦しめられ、何度か危ないチャンスを作られてしまう。
73分、左サイドからのFKに西野が飛び出し、ボレーで合わせてゴールネットを揺らすが、これはオフサイドの判定で認められず。
前線に鈴木や浅野、豊川を投入して追加点を狙う日本だが、なかなかいい形が作れずシュートに至らない。
しかし、後半アディショナルタイムに中島がダメ押しゴールを決め、日本が2-0で勝利した。
劣悪なピッチコンディションやアウェイの雰囲気にも押されて厳しい戦いを強いられたが、なんとか勝利を収め、マカオ戦に続く連勝となった日本。
グループ首位でのリオ五輪アジア最終予選進出に向けて大きく前進した。最終戦は31日に、1勝1敗の開催国マレーシアとの対戦だ。
【了】