「誰が出てもあの時間帯なら点を取れた」
チュニジアとの一戦から一夜明け、31日のウズベキスタン戦が行われる東京に移動した日本代表。新体制の初陣は「試合結果」「既存戦力のチェック」「新戦力の発掘」「新たな戦術の導入」という4つのポイントに分けることができる。
まず、「試合結果」という点では2-0のスコアは十分に満足できるものだろう。ハリルホジッチ監督も試合会見で「非常に満足している。本当にいい試合をした」と満足感を示しており、まだまだ完成度が低い状態でのスコアとしてはこれ以上ないものだ。
次に「既存戦力のチェック」。試合を決めた2得点には本田圭佑、香川真司、岡崎慎司とこれまでも攻撃の核として戦ってきた3人が絡んでいる。
指揮官も「彼らが能力の全てを出せばゲームが変わるということを見せてくれた。日本のキーとなる選手だ」と、試合に及ぼす影響力の大きさを高く評価した。
さらに、1ゴール1アシストを決めた本田も試合後に「流れを変える役割を求められて(香川と)2人が入ってすぐに変えられたと思っている」と胸を張っていた。
その一方で、先制点を決めた岡崎は「誰が出てもあの時間帯なら点を取れたと思うし、相手チームが完全に疲れてモチベーションも低かったから、ぜんぜん参考にならないと思う」と語った。
一見すると、『前半の攻撃陣<後半の攻撃陣』のように見られがちであり、『貫禄を見せつけたW杯組』という印象を与えるが、当事者の岡崎は決してそうではないことを示唆した。
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