次なるステップは先発出場。そしてゴール
「(チュニジア戦は)時間的には短かったですけど、その中でどれだけボールに絡めるかを僕自身、テーマにしていた。真司君と少し近づきすぎた部分はありましたけど、もう少しいい距離感でやれるのかなという話は試合後にもしました。
監督もサイドに張っている方がいいと言っていましたし、僕のスタイル的にもサイドに張り出せばタテに突破とかで、サイド気味のバイタルを突くイメージがありますね。
次に向けて、自分としてはスタメンで出られる機会があればそれが一番ですし、そうじゃなくても途中から出してもらえるようなインパクトを練習で与えられればいいと思います。
前目の選手は途中からでいいと思っている選手はいないと思いますし、スタートから出て自分のリズムや感覚を合わせて終わりに向かっていく方がいい。最初から出た方がやりやすいのは確かですね」と本人もチュニジア戦の手ごたえを生かして、次はスタメン出場につなげたいと闘志を燃やしていた。
そのためにも、守備面の激しさ、アグレッシブさを高め、ボールがない時もアクションを起こせる時間を多くしていかないといけない。チュニジア戦は相手が落ちてきた時間だったからこそ、宇佐美がより自由に持ち前の攻撃センスを強く押し出せたが、フィジカルが強く、抜け目のない戦い方を見せてくるアジアのライバル相手だとそうはいかない。
先発となれば、よりプレッシャーも厳しいだろう。それはバイエルン・ミュンヘン、ホッフェンハイムに所属していた彼なら感覚的にも分かっているはず。こうした経験を今こそ生かすべきだ。
日本代表デビューというハードルは超えたものの、彼が今後もハリルホジッチ監督率いる新生・日本代表に定着できる保証はまだない。それをより確実にしたいと思うなら、次のゲームでは目に見える結果が欲しい。
宇佐美は自らを高みに導くためにも、この千載一遇のチャンスを生かさなければならない。
【了】