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日本代表 10年前

選手が語るハリルJ初陣。対照的な前後半、「全然意味ない」悔やむ川又。「流れ変えられた」胸を張る本田

text by 編集部 photo by Getty Images

「片鱗というか少しだけどできたかな」

選手が語るハリルJ初陣。対照的な前後半、「全然意味ない」悔やむ川又。「流れ変えられた」胸を張る本田
本田圭佑【写真:Getty Images】

 その岡崎のゴールをアシストし、83分には自らも得点を決めた本田は「途中で出た選手が結果を残した。流れを変える役割を求められて、(香川と)2人で入ってすぐに変えられたと思っている」と胸を張り、「それは監督の質なんじゃないかと思う」と自身を含めたこれまでの主力をピッチに送り込んだ指揮官の采配を讃えた。

 さらに、同じく途中出場した内田も指揮官について「合うね」とポジティブな印象を持っている。「勝ちに徹するというかね。そういう部分は共感するし、守ってもいいてずっと思ってたし。そこはやっぱり汚いプレーもたまにはね、よくしてますけど僕は」とその理由を語った。

 そして、この試合に向けて最大の注目となっていたのは宇佐美貴史。昨季、3冠を獲得したガンバ大阪において圧巻のパフォーマンスを披露しながらアギーレ監督のリストには入らなかった、ついに待望の代表招集。

 期待された先発には名を連ねなかったものの、本田や香川、岡崎、内田といった不動のメンバーとともに途中出場したことを考えると、ハリルホジッチ監督の中では主力級という扱いであるとも考えられる。

 欧州で実績を残し、これまで代表をけん引してきた選手たちとのプレーについて、宇佐美は「「技術的に優れている選手たちなので分かり合えるというのは試合前から言っていた。こういう時にこういうパスが出てくるとかの意識が良い方向に働くのかなと。その辺の片鱗というか少しだけどできたかな」と確かな手応えをつかんだ様子だった。

 次戦は31日のウズベキスタン戦。ハリルホジッチ監督は「また違うメンバーで臨もうと思っている」と明かし、「恐らくほぼ全員がチャンスを握れる。今日プレーしなかったほとんどの選手が出場する。リスクはあるが、色々なプレーヤーの情報がほしい」と語った。

 2018年のロシアW杯を迎える頃、ピッチに立つメンバーはどのような顔ぶれとなっているかはまだ分からないが、その11枠を巡る競争はスタートした。

【了】

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