「ほぼ私がずっと喋りつづけた」
もちろん、アギーレ前監督同様に、最初は多くの選手にチャンスを与えて徐々に絞り込むことを考えているのかもしれないが、コンフェデ杯、W杯、アジア杯と主要な国際大会では3連続で不満の残る結果となっているだけに、3年後のW杯に向けて血の入れ替えは不可欠だ。
22歳のFW宇佐美貴史は「常に代表というか、国を背負って戦える選手のメンタリティでいてほしいと言われた。プレーで日本代表としての主張を常にし続けてほしいと」と今後の日本代表を背負う選手としての責任感を説かれた。
センターFW候補の1人となる25歳のFW川又堅碁は「もっと海外の選手に負けないようなフィジカルを身に着けないといけないということ」とプレー面でのアドバイスを受けた。
それだけに「3年後、そこを本気で目指すんだったら自分で足りない部分っていうのは分かっている。それを身に着けたいなと思う」と意識を高めた。
そして、同じく25歳のMF清武弘嗣は「もっと強く、もっと戦える選手にならなくてはいけない。優しいだけではダメだ」と厳しい言葉をかけられたという。
清武は、ブラジルW杯メンバーに名を連ねながらわずかな出場時間に終わり、敗退決定後にはロシアW杯に向けてチームをけん引する存在となる決意を示していただけに、指揮官の言葉は期待の裏返しと思われる。
清武自身もそのことは十分に理解している。「練習でもアグレッシブにやれている。あとはこの短期間でやったことを明日ピッチで表現できればと思う。自分たちが今から目指す方向性を示したい」と意欲を語った。
ハリルホジッチ監督は、「3~4日ともに準備し、沢山のプレー、沢山の話をしてきた。ほぼ私がずっと喋りつづけたが、選手の行動は素晴らしく、真剣に話を聞いてくれた」と会見で語った。
ロシアW杯で中心となるべき世代の選手たちは、指揮官からの厳しくも期待の溢れる言葉を胸に成長を遂げることが出来るだろうか。そのスタートとなる一戦のキックオフは目前だ。
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