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日本代表 10年前

「速攻は有効」。スピードある前線を生かすも殺すも“吉田次第”。最後方から新チームをけん引

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「各々が自分の色を出してアピールしていく競争も必要」

「速攻は有効」。スピードある前線を生かすも殺すも“吉田次第”。最後方から新チームをけん引
吉田は柴崎岳(鹿島)、森重真人(FC東京)らとともに先頭を走って、チームをけん引して行こうという意気込みを示している【写真:Getty Images】

「永井のことはもちろん知っているし、堅碁のことももっと知らなきゃいけないですけど、スピードがある選手がやっぱり揃っているので、そこをうまく使いながらの速攻は有効だと思う。

 もちろん本田(圭佑=ミラン)さんみたいなタイプの選手を使いながらの遅攻も織り交ぜながら、いろんなバリエーションを出していけたらいいかなとは思います。

 新しい選手が入ったことで、今までと違った日本代表の色というのをもちろん出さなきゃいけない。各々が自分の色を出してアピールしていく競争も必要だと思います」と改めて強調していた。

 本人が言うように、ロンドン五輪でともに戦った盟友である永井と宇佐美の特徴はよく分かっている。まさに気心の知れている仲間といっていいだろう。

 川又とは一緒にプレーした経験が少ないが、爆発的な身体能力を持つ選手だということは十分に理解しているはず。インテリジェンスの高い吉田なら、彼らが既存戦力と融合していく手助けができるに違いない。

 ハリルホジッチ監督率いる新体制がスタートしてから、吉田は柴崎岳(鹿島)、森重真人(FC東京)らとともに先頭を走って、チームをけん引して行こうという意気込みを示している。もしかすると新指揮官は彼を新たなキャプテンに任命する可能性もある。

 本人も日頃から「キャプテンマークを巻いていてもいなくても、選手個々が自分でチームを引っ張っていく意識を持ってやらないといけない」と口癖のように言っている。そのリーダーシップと高い意識が新たなチームの前進に役立つはずだ。

【了】

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