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日本代表 10年前

球際の激しさ要求も「そこって基本的なところだから」。“世界基準”を知る内田が共感したハリル流

徐々に明らかとなってきたハリルホジッチ流。合宿2日目のミーティングでは球際の激しさを要求されたが、内田篤人は「基本的なこと」と語った。それは、日本代表でも最も高いレベルでの修羅場をくぐり抜けてきたからこその言葉だった。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

新指揮官ならではの緻密さや一体感

球際の激しさ要求も「そこって基本的なところだから」。“世界基準”を知る内田が共感したハリル流
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 新体制初日だった23日のトレーニングをわずか25分間で終わらせるというサプライズを見せたヴァイッド・ハリルホジッチ新監督。

 大分合宿2日目の24日は合流が遅れていた川島永嗣(リエージュ)と岡崎慎司(マインツ)が加わり、首痛の興梠慎三(浦和)が離脱。総勢29人でようやく1時間半超の入念なトレーニングを非公開で行うことができた。

 予定時間の17時半より20分ほど早く練習場に姿を現した選手たちは、3グループでのボール回しなどで思い思いに調整を始めた。そんな彼らが17時23分に指揮官の笛が鳴るや否や、一目散に駆け出してセンターサークルに集合した。

 こんな迅速な動きはアルベルト・ザッケローニ、ハビエル・アギーレ監督時代にはなかった。数々の規律を設けて緊張感を与えるハリルホジッチ流がいきなり垣間見えるシーンだった。その後、4分間の青空ミーティングを経て、ランニングから練習がスタート。

 続くアップでは、4人が1m間隔に並んで横走やもも上げ走などを実施。さらには全員が手拍子をしながら一糸乱れぬ動きを見せる場面もあった。こうした緻密さや一体感も新指揮官ならではと言える部分だ。

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