公約の柱は成長・活力・幸福の「三本の矢」
そんな停滞する現状をみて、小谷野氏は今年の1月中旬に立候補を表明。サンフレッチェの社長職を辞任し、本格的に活動をスタートさせている。現在の公約としては「冷たい官からやさしい民へ~現状を打破し、未来を拓く三本の矢~」をコンセプトにしている。
一ノ矢(成長の矢)
財政改革と成長投資・災害復旧と雇用創出のための企業育成・誘致と業界再編
二ノ矢(活力の矢)
多目的スタジアムをはじめとする市街地改革と「スポーツ特区」による地域づくりと健康増進
三ノ矢(幸福の矢)
子育て・高齢者家庭への積極的支援と攻めの平和発信と国際機関誘致
これらの政策を掲げて、市民の家計所得の10%増の実現を目指している。現在の活動は2月中旬から活動を本格化させ、サポーターや若者のボランティアの協力を得て、街頭演説や集会を開くなどして少しずつ支持を広げている。
その小谷野氏と激しい戦いを繰り広げているのが、現職の松井一実氏だ。松井氏は小谷野氏と同時期に2期目の立候補を表明。早くも自民、公明、民主党から推薦が決定している。松井氏はJR広島駅周辺の開発や昨年8月に起きた土砂災害への対応など一期目の実績をPRする。
この他にも共産党から推薦を受ける河辺尊文氏、元飲食店経営の橋本征俊氏、駐車場経営の荒木実氏、会社員の前島修氏と前者2名を合わせて、6名が市長選に立候補を表明している。
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