ハート後の次代を担う人材の育成は急務
リーガエスパニョーラも13人のスペイン人GKが正守護神としてゴールを守っている。イケル・カシージャスやホセ・マヌエル・レイナ、ビクトール・バルデスといった実力者たちが長く代表に居座っていたためA代表経験者は少ないが、最新のメンバーには若手の頃から将来を嘱望されていたビジャレアルのセルヒオ・アセンホが選出されるなど、徐々に新戦力の発掘も進んでいる。
4大リーグのこの状況を見て、何を感じるだろうか。イングランドには圧倒的にGKが足りていない。しかも、世界トップクラスで戦えるGKはハートのみだ。
最新のイングランドU-21代表のメンバーに選出されたのはバトランドの他に、フルアムのマルクス・ベッティネッリとワトフォードのジョナサン・ボンドだが、2人とも所属クラブは2部で、後者は正GKですらない。
A代表は人材不足で、次世代を担う若手も育っているとは言いがたい。近年低迷続きのイングランド。プレミアリーグに優秀な外国籍選手が多く流入してくることの弊害と言えばそれまでかもしれないが、GKも含めて自国籍選手の育成に力を入れなければ、進む先は暗闇の中となってしまうだろう。
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