負傷離脱となった2人のGK
イングランドで長年叫ばれてきた「GK不足」がここにきて深刻さを増している。今月19日に発表された最新の代表メンバーに、GKとして登録されたのはマンチェスター・シティのジョー・ハートと、サウサンプトンのフレイザー・フォースターの2人のみだった。
本来招集されるはずだったWBAのベン・フォスターが14日のストーク戦で負傷したため、3人目を選ぶことができなかったのだ。
そのフォスターは当初1ヶ月ほどの離脱と見られていたものの、最終的には左ひざの手術が決定し、6ヶ月の離脱と発表されている。
ここまではさほどの問題ではなかった。しかし、事件は起きてしまう。21日のバーンリー戦に先発出場したイングランド代表の第2GKフォースターが、試合開始から15分ほどで負傷交代を余儀なくされてしまった。
フォースターはそのまま病院へ直行し、検査を受けた。未だ詳細な診断結果は明かされていないが、サウサンプトンのロナルド・クーマン監督曰く「長期離脱になるだろう」とのことだ。
これを受けたイングランド代表のロイ・ホジソン監督は、QPRのロバート・グリーンと、ストークのジャック・バトランドの追加招集を決めた。
ハートは言わずもがな、フォースターやフォスターと比べても見劣りする2人しか招集できなかったのには訳がある。イングランド国籍で実力のともなったGKがいないのだ。
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