「非常に細かいところまでこだわる監督」
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の就任から、わずか10日。新たな日本代表が始動。初陣となる27日のチュニジア戦が行われる大分に集った代表選手とバックアップメンバーは、軽いジョギングのみの25分で初日の練習を終えた。
新指揮官は、13日の就任会見と19日のメンバー発表会見の2度、日本メディアの前に姿を見せた。特にメンバー発表会見ではプロジェクターを使用し、スタンドマイクの前で熱弁を振るうなど、すでに大きなインパクトを残している。
それでも、「ハリルホジッチ」という名前は日本のサッカーファンにとって馴染みのある名前とは言えないため、その人物像はまだまだ謎に包まれたままだ。
では、直接の指導を受けた選手たちは第一印象をどのように捉えたのだろうか?
まず、岡田武史監督、アルベルト・ザッケローニ監督、ハビエル・アギーレ監督と3つのチームで主将を務めてきたMF長谷部誠は「非常に細かいところまでこだわる監督だなと感じた」と語った。
「なぜ今日の練習メニューはこういうことをしているのかってことを選手に問いかけて、とにかく選手と自分でディスカッションしてやっていこうということ。個人的に何か話したいことがあったら、監督は常にウエルカムだと言っていた」
このように付け加えた長谷部だが、そんな指揮官の姿勢は「日本人にとってはそんなに苦になることではないのかなと思う」と日本の文化には適した人物であることを示唆した。
実際、就任会見でもメンバー発表会見でも記者からの1つの質問に対して10を答える姿を見せており、それは長谷部の言う「非常に細かいところまでこだわる監督」というイメージには合致する。
前任者のアギーレ氏が会見の質疑応答を端的に答える姿とは180度異なると言っても過言ではないほどだった。