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代表 10年前

モデルは「チリ」。世界を制しながらも変革を続けるドイツ。視線は既にロシアを見据える

ブラジルW杯を制した王者ドイツ。しかし、その後は苦戦の連続だった。そんな中、ヨアヒム・レーブ監督は南米のアウトサイダー「チリ」を参考にチーム変革に着手している。ペップ・バイエルンも取り入れる3バックは、ドイツをさらなる高みへ導くのだろうか。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「我々は若干の工事現場を抱えている」

 世界王者となって約8ヶ月、ドイツ代表はなお変化の途上にある。

モデルは「チリ」。世界を制しながらも変革を続けるドイツ。視線は既にロシアを見据える
新主将のシュバインシュタイガーはW杯以来の選出【写真:Getty Images】

 22日、ボルシアMGが敵地でバイエルンを0-2で下して第26節の全日程を終え、ブンデスリーガは各国代表チームの国際試合開催に伴う中断期間に入った。

 ドイツ代表は、25日にカイザースラウテルンにてアジア王者オーストラリアとテストマッチを行い、29日にはアウェイでグルジアとの欧州選手権予選に臨む予定である。

 20日には監督レーブが両試合に臨む代表メンバー23名を発表する。23日付のキッカー紙は、バイエルン所属のシュバインシュタイガー、バドシュトゥバー、ドルトムント所属のロイス、ギュンドアンの4名を写真付でピックアップした。

 それぞれ負傷を主な理由として、新主将のシュバインシュタイガーはW杯以来、バドシュトゥバーは2年5ヶ月ぶり、そしてロイスは昨年9月のスコットランド戦以来、ギュンドアンは1年7ヶ月ぶりの選出となっている。

 ドイツ代表にとってオーストラリア、グルジアとの2連戦は、チーム再構築のための礎を築くゲーム、と位置づけられそうだ。キッカー紙は、指揮官レーブがドイツの公共放送局ZDFの番組Sportstudioに出演した際の、次のようなコメントを引用している。

「世界王者であるかどうかに関わらず、我々は若干の工事現場を抱えている。チームは、夏には世界王者となったが、目下のところはそうではない。極めて重要なことは、変革に取りかかるということだ」

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