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日本代表 10年前

「もちろんそこが一番」。念願の“本職”トップ下起用も? ハリル新体制、ゴール量産に燃える香川

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Asuka Kudo / Football Channel

アジア杯8強止まりのリベンジに燃える香川

 とはいえ、2ヶ月前のアジアカップで決定力不足を露呈し、UAEとのPK戦では自らのミスで8強止まりの直接的原因を作ってしまっただけに、新生・日本代表で汚名返上を果たさないわけにはいかない。その使命感とリベンジ意識はしっかりと心に刻んで、大分の地に赴いたはずだ。

「アジアカップでは攻撃のところでね、やっぱり点を取れなかったですし、いかにして勝つために点取るか。そこが一番大事だと思います」と本人も強調する。ゴールという結果を突き詰めていくことこそ、日本代表における香川真司の永遠の命題なのだろう。

 実際、そのテーマを彼はこの8年、クリアしれていない。発展途上だった岡田監督時代は肝心なところで控えに回され、10番を背負ったザック時代は4-2-3-1の左サイドという役割に苦悩し続けた。

 そしてアギーレ体制では4-3-3のインサイドハーフに起用されたが、守備負担が大きくなる分、どうしてもゴール前へ出ていく回数は少なくなる。先輩・遠藤保仁(G大阪)は「ゴールだけがサッカーじゃない」とたびたび激励の言葉をくれたが、香川自身は消化不良感を抱えたままプレーしなければならなかった。

 しかし、今回のハリルホジッチ監督は4-2-3-1を基本布陣と考えている模様。ザック監督がトップ下に固定していた本田圭佑(ミラン)は所属クラブでサイドアタッカーとして起用されるケースが多く、代表でもその流れを踏襲しそうだ。

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