EL圏内浮上へ不可欠な香川の活躍
香川の活躍によって気が付けば2点差とリードを広げて、79分には裏へと抜け出したロイスが、左のゴールポスト直撃の決定的なシュートを放つ。
そうやって良い方向に傾いていった流れは、82分に吹き飛んでしまう。スボティッチのクリアボールを、エリアのわずかな外で清武の技ありトラップから、シュティンドルへ。そのままシュティンドルはゴール右上にボールを叩き込んだ。3-2。さながらユベントス戦のテベスの先制点を彷彿させるようなシュートである。
それでもドルトムントは勝ち切った。香川が「凄く苦しみました」と言う試合を、チームの調子が芳しくなくとも物に出来たことは大きい。3月に入ってチーム・パフォーマンスが低下する中で、さらにドローに終わっては、ずるずると浮上のきっかけを掴み損ねることになってしまう。
しかしハノーファー戦の勝利では、再び上位へと向かうきっかけを掴んだに過ぎないのも事実である。香川は「この次が何より大事になってくる」と言う。
結果が全てのこの世界では、結果は残し続けてこそ、そこに価値も生まれて来る。香川によってドルトムントは踏み止まったが、香川はまだ今季2ゴール目を挙げただけとも言える。
ドルトムントがまた上位、少なくともヨーロッパリーグ圏内に辿り着くためにも、香川のさらなる活躍は必要不可欠である。
【了】
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