前半を通して低調だったドルトムント
香川真司が、ドルトムントを踏み止まらせた。
2015年3月21日、ブンデスリーガ第26節、10位ドルトムントはアウェイで13位ハノーファーと戦う。
ドルトムントの対ハノーファー戦の先発メンバーは次のとおり。布陣は4-2-3-1である。
【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBキルヒ、右CBスボティッチ、左CBフンメルス、左SBソクラティス、【MF】ボランチにケール、ギュンドアン、2列目は右からブワシュチコフスキ、香川、ロイス、【FW】オーバメヤン。
18日のCLユベントス戦で出番のなかった香川は、第25節ケルン戦以来、1試合置いての先発出場となった。
ドルトムントは、19分にオーバメヤンがゴールを奪う。ロイスのスルーパスに、ハノーファーDFの裏へと抜け出した。1-0。しかし先制こそしたものの、前半を通してドルトムントのチームとしてのパフォーマンスは低調だった。
「ボールを落ち着かせるところがなかなか見つからなかった」前半は、「ミスからボールを失うことが多かった」と香川は言う。守から攻への切り替えも遅い。「フィジカルでハードワークしてくるチーム」であるハノーファーに、「セカンドボール、玉際で優位に立たれていた」。
そうした基本的な特徴と4-1-4-1の形で、ハノーファーは前に人数を掛け、高い位置でボールを奪ってからの速攻を狙った。12分には、センターサークル内でFWホセルがボールを奪い、左SHビッテンコートのサイドアタックを引き出している。
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