無策のプレミア勢を批判
今シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)におけるプレミアリーグ勢の失敗に関しては、各チームがことごとく突破に至らなかった中でも、水曜夜のカンプ・ノウでバルセロナに敗れたマンチェスター・シティほど象徴的な例は他にない。プレーで圧倒され、戦いで圧倒され、思考でも圧倒された。シティはバルサに遠く及ばなかった。
リオネル・メッシの活躍はセンセーショナルだったが、この敗戦は単にそれだけのことではない。バルセロナは素晴らしいチームに戻っていたが、彼らの復調だけが理由なのでもない。イングランドのチームがまたしても、相手を止める何の策もないまま欧州の強敵との試合に臨み、戦術的アプローチの面で極端なまでの未熟さをさらけ出してしまった試合だった。
アーセナルは油断と傲慢さを抱えてモナコとの1stレグに臨み、そのことが火曜日の夜の2ndレグにまで高くついた。シティもそれと同じく、バルサを破るためには何が必要であるかを理解できていなかった。チェルシーはパリでの1stレグでパリ・サンジェルマン(PSG)に対して一度しかチャンスを生み出すことができず、2ndレグでは攻めるべきかリードを守るべきかの狭間に囚われてしまった。同様にシティも、バルサに主導権を明け渡してしまった。
過去3シーズンのCLで、イングランド勢は準々決勝にわずか2チームしか進むことができておらず、準決勝に進んだのは昨季のチェルシーの1チームだけだったというのはショッキングなデータだ。
かつては、これだけの失敗が記録されたとすれば、才能ある指導者を招き入れることが不足している点を責めることができた時期もあったかもしれない。だが現在の我が国のトップクラブは、戦術に精通した欧州や南米屈指の指揮官と見なされる者たちによって率いられている。かつては欧州のビッグクラブとは移籍金の額で勝負することができていなかったかもしれないが、今のプレミアリーグは歴史上最高額の放映権料契約に恵まれている。