改めて背番号10の重圧を語る本田
フィオレンティーナ戦後、本田は入団後のことを引き合いに出しこう語っていた。「自ら10番を選んだというのも以前話したと思いますし、その責任、重圧というのは常に感じてます。世界でトップを取った選手と比べられるわけですから。それに満たない活躍、チームの成績というのはプレッシャーとして、サン・シーロのブーイングがそれを物語っているんでしょうけど。何も今抱えている問題がイヤ、っていうことを思ったことはないです」
そこまで言い切るのならば、やはり周囲を行動で納得させる必要がある。点を取ることはもちろん、チャンスメイクでもミスはせずに点につなげる。連係不足の中では特性を出しにくい部分もあるだろうが、彼が比較されているのは一人で状況を打開することのできた化け物たちだ。
守備が免除されず、パスの構築もうまくいかない状況で、要求されるハードワークを全てこなして点に絡むのはそれこそ化け物じみた要求だろう。だがハードワークを信頼され、かつ背中に10番を背負って出されている以上は、攻守両面で決定的な存在であり続けなればならないのだ。「困難に立ち向かうのが本田圭祐の生き様」と言うくらいだから、本人にもその自覚はあるだろう。ならば、結果を出して証明しなければならない。
対戦するカリアリは、前節のエンポリ戦からゼーマン監督が復帰している。ラインを上げてサイドバックも勇敢に攻めてくる戦術を敷くので、本田については相手の左SBに対するプレスもしっかりと要求されることだろう。ただ一方、攻撃に転じればDFの後方にはスペースがある。守備のタスクを怠ることなく、素早く相手の隙を突く攻防一体のプレーで、10番としての責務を果たしたい。
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