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本田圭佑 10年前

本田圭佑が改めて口にした背番号10の重圧。カリアリ戦で自らの“生き様”を示せるか

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

「攻撃の選手ならばまずは攻撃を」

 実際「普通の監督ならDFを入れるところだが、私はチェルチを投入して点を取りに行った(インザーギ)」という交代の後にこのサイドのバランスが崩壊し、結果2失点につながっている。

「FWは前で(プレスに)喰らい付いていかなかければならない。その意味では(メネズも本田も)前節のフィオレンティーナ戦でよくやってくれた」

 インザーギ監督はFW陣に対し、戦術上守備の貢献も重要視していることを明かした。この考えの通りなら、引き続きカリアリ戦でも本田が先発するのではと考えることができる。

 ただ地元記者は――おそらくそれも理解した上で、だと思うが――攻撃面における本田のプレーに不満をあらわにしていた。“攻撃的プレーヤーなら、まず攻撃面での仕事をするべき”という考えが根底にあるのだろう。そして彼らの主張がファン感情の反映だとするのなら、サン・シーロのファンもプレーに対し、きっと厳しい反応をするだろう。

 すでにサポーターズグループは、本日のカリアリ戦での応援ボイコットを決めている。先立って声明が発表されたが、集約すると「低調なパフォーマンスを続ける選手たちと、理念のないチーム運営を続けるベルルスコーニ会長以下のフロントに対す抗議」がその理由となっている。

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