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本田圭佑 10年前

本田圭佑が改めて口にした背番号10の重圧。カリアリ戦で自らの“生き様”を示せるか

ミランは前節(16日)のフィオレンティーナ戦で逆転負けを喫し、ここ3試合白星から遠ざかっている。次の相手は18位カリアリだ。本田圭佑は入団時に語った背番号10の重圧について改めて口にした。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

本田は前節も守備に奔走

本田圭佑が改めて口にした背番号10の重圧。エンポリ戦で自らの“生き様”を示せるか
フィオレンティーナ戦は先発出場した本田圭佑【写真:Getty Images】

「本田もチェルチも、ひどく出来が悪い。前節に引き続きファン・ヒンケルを中盤で使って、ボナベントゥーラを一列前に上げるという考えはないのか」

「本田を使い続けるのは、チェルチの出来が悪すぎるからではないのか。フィオレンティーナ戦でも、ほとんど彼はチャンスを作れていなかったが?」

 20日、カリアリ戦に向けたインザーギ監督の前日記者会見で、地元記者からは鋭い質問が飛んだ。「選手のコンディションが戻れば12月の時のパフォーマンスがまたできるはずだと言い続けてきたが、フィオレンティーナ戦ではその通りになった」と指揮官は語っていたが、そのことに関して異論を挟むものはいない。ただしその試合で1点しか奪えなかった攻撃陣と、それを起用した監督は厳しく批判されたということだ。

 1月の獲得から本調子をなかなか発揮できないチェルチ、そしてその彼を押しやって先発で出ておきながら、攻撃面では何も結果を残さない本田圭佑がその対象となっていた。

 先発した本田は、守備の上では多大な貢献をしていた。プレスに奔走し、時に下がってサイドバックもカバーする。特にフィオレンティーナに押し込まれていた後半、相手の右クロスをファーでクリアしたり、中盤でボールをカットしてカウンターの起点となったりと、彼が体を張らなければ失点につながっていたであろうシーンも多々あった。

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