本田は前節も守備に奔走
「本田もチェルチも、ひどく出来が悪い。前節に引き続きファン・ヒンケルを中盤で使って、ボナベントゥーラを一列前に上げるという考えはないのか」
「本田を使い続けるのは、チェルチの出来が悪すぎるからではないのか。フィオレンティーナ戦でも、ほとんど彼はチャンスを作れていなかったが?」
20日、カリアリ戦に向けたインザーギ監督の前日記者会見で、地元記者からは鋭い質問が飛んだ。「選手のコンディションが戻れば12月の時のパフォーマンスがまたできるはずだと言い続けてきたが、フィオレンティーナ戦ではその通りになった」と指揮官は語っていたが、そのことに関して異論を挟むものはいない。ただしその試合で1点しか奪えなかった攻撃陣と、それを起用した監督は厳しく批判されたということだ。
1月の獲得から本調子をなかなか発揮できないチェルチ、そしてその彼を押しやって先発で出ておきながら、攻撃面では何も結果を残さない本田圭佑がその対象となっていた。
先発した本田は、守備の上では多大な貢献をしていた。プレスに奔走し、時に下がってサイドバックもカバーする。特にフィオレンティーナに押し込まれていた後半、相手の右クロスをファーでクリアしたり、中盤でボールをカットしてカウンターの起点となったりと、彼が体を張らなければ失点につながっていたであろうシーンも多々あった。
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