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香川真司 10年前

「DNAの正念場」。終わらないCL敗退の余波。夏にチーム解体も? ハノーファー戦、香川はベンチ予想

text by 本田千尋 photo by Getty Images

コピーされた「クロップ・システム」

 19日付のキッカー紙による、ハノーファー戦の先発予想は次のとおり。布陣は4-2-3-1である。

【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBソクラティス、右CBスボティッチ、左CBフンメルス、左SBシュメルツァー、【MF】ボランチにベンダー、ギュンドアン、2列目は右からムヒタリヤン、カンプル、ロイス、【FW】オーバメヤン。こちらも香川はベンチからのスタート予想である。

 ビルト紙は「なぜドルトムントは繰り返しピッチの上で皆一緒に砕け散るのか?」という問いを設定した。ビルト紙の指摘するとおり今季のドルトムントは、大雑把に言ってしまえば、勝っては負けてを繰り返している。

 この問いに対してかつてユベントスとドルトムント、双方のクラブに所属したユルゲン・コーラー氏は次のように答えた。

「ドルトムントのDNAはきっと解読されている。BVBに対してどのようにプレーすべきか、ということを誰もが知っているんだ」

 続けて同紙は「そうこうするうちに対戦相手は、ハンブルク(0-0)やケルン(0-0)のように、ドルトムントを制圧するためのベストの戦術を理解しているだけではない。素早い攻守の切り替えとアグレッシブなプレッシングというクロップ・システムを、多くのチームがとうにコピーしている」と記した。

 ビルト紙の指摘するように、今や「素早い攻守の切り替えとアグレッシブなプレッシング」はブンデスリーガ全体の傾向とも言える。

 ハノーファー戦は、ドルトムントのDNAの正念場なのかもしれない。

【了】

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