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マンUの復権を担うベルギーの獰猛MF:マルアン・フェライニ

text by 編集部 photo by Getty Images

ユナイテッド移籍へ

マンUの復権を担うベルギーの獰猛MF:マルアン・フェライニ
トッテナム戦でゴールを挙げたフェライニ【写真:Getty Images】

 2013年に指揮官がユナイテッドへ移ると、フェライニは後を追うように同クラブへ。移籍市場最終日に移籍金2750万ポンド(約42億円)の5年契約で“レッドデビルズ(赤い悪魔)”の一員になった。

 しかし、エバートン時代にセカンドトップして活躍したフェライニは、チーム事情も絡み、ボランチでのプレーを余儀なくされる。加入1年目のシーズンは、リーグ 16試合でまさかの無得点に終った。2014年4月には英紙『テレグラフ』でその年のプレミア移籍選手のワースト10に選ばれてしまう。

 だが、今シーズンからルイ・ファン・ハール監督が指揮官に就任すると、フェライニは徐々に復活の兆しを見せ始める。新加入のMFアンヘル・ディ・マリア&FWラダメル・ファルカオの不調や、FWロビン・ファン・ペルシーの怪我による離脱により、本来の位置でプレーする機会が巡ってきたのだ。

 前節のトッテナム戦で前線に立ったフェライニは、後方からのパスを味方選手へ次々と落とし、FWウェイン・ルーニー、MFファン・マタ、MFアンデル・エレーラらキープ力の高い選手へのつなぎ役を見事に果たした。試合はフェライニの先制ゴールを含む3-0で圧勝している。

 フェライニは今週末、古巣エバートンと同じ街に本拠地を置くリバプールとの大一番を控え、過去のダービーで熱戦を繰り広げてきた因縁チームのスタジアムへと乗り込む。また、ユナイテッドにとっても、歴代タイトル数を競ってきた古株のご近所クラブとの一戦であると同時に、勝ち点差2に迫るトップ4争いの直接ライバルとの試合でもあるだけに、獰猛な同選手が燃えないはずがないだろう。

【了】

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