日本でクラシコの面白さが伝わってきたのは…
宮本恒靖(以下、宮本) プレミアリーグ、ブンデスリーガなど様々ありますが、トップがリーガエスパニョーラと思われているのはどういったイメージからでしょうか。
賀川浩(以下、賀川) 僕たちの若いころ――あるいはヨーロッパのサッカーについて雑誌で読めるようになったころ、リーガ全体のレベルは今ほど高くはなかったです。そんな中でもレアル・マドリーとバルセロナは抜きん出ていて、マドリーは1956年からずっと連続で優勝していましたし、チャンピオンズカップでもマドリーが勝ち続けました。
宮本 当時、マドリーの試合結果というのは何日後くらいにニュースとして届いたんですか。
賀川 勝ったか負けたは翌日くらいに送られてくるのですぐわかりましたが、詳報はあまりされませんでした。日本でもそうでしたが、クラシコ自体の面白さが一段と伝わってきたのはマラドーナのころから、あるいはクライフがバルサの監督を務めてからでしたね。
宮本 (現地)3月22日はいよいよクラシコですね。
賀川 バルサの調子が上がってきて、ラージョ・バジェカーノ戦(3月8日)ではメッシが3ゴール決めていました。C・ロナウドは相変わらずで、彼に感心するのは、あの日程の中であれほどの力を維持して、いつもいいコンディションで試合をしているというのには本当に頭が下がりますよね。
宮本 30歳を迎えましたが、まだまだいけそうですね。
賀川 いつまで出てもらえるかというのは我々にとっての楽しみですね。
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