「チェゼーナの最近の戦いぶりは悪くない」
チェーザレ・ポレンギ(以下、チェ) このコラムのタイトルは『ミネストローネ・ディ・カルチョ』。ミネストローネはいろいろな野菜を混ぜたスープのことね。毎回ひとつのチームをテーマにして、材料を入れていく。
八塚浩(以下、八) いいね~。
チェ 今日のスタートは『チェゼーナ対インテル』。八塚さんは実況したけど、どんな試合だった?
八 インテルはマンチーニ監督の下、少し上向きかなと思ったらフィオレンティーナに負けて、ナポリと引き分けて、ELでヴォルフスブルクに負けて、このところよくないじゃない。チェゼーナ戦でもよくなるキッカケを掴めなかったね。
チェ 『Pazza Inter』、クレイジーなインテルがまた見えてきた。試合が終わったマンチーニはかなり落ち込んで、『3位は無理』って。逆にチェゼーナはどうだった?
八 よかった。チェゼーナの最近の戦いぶりは悪くないんだよね。ミランに負けた後、ウディネーゼに勝って、パレルモに引き分けて、その後がインテル、ローマと続く。この2試合の結果しだいでは残留できるんじゃないかという気がしているよ。
チェ 目立った選手は?
八 1人は今回トップ下に入った7番のカルボネーロ。彼はよかった。もう1人はユーベから来ているマグヌッソン。彼は背が大きくて気の利いたパスを送れる。ボールによく絡んでいたよね。
チェ マグヌッソンはユベントスユースのときも目立っていた。セリエAレベルまで行けるんじゃないかな。
八 前線にはドゥフレルと長身のジュリッチという選手がいて、このコンビもいいよね。
チェ ユベントス戦に2-2で引き分けて、『その時歴史が動いた』と思う。
八 そう。あれは大きい引き分けだね。
チェ あの試合、ドゥフレルとジュリッチのコンビネーションが良かったし、チェゼーナはこれからね。インテルは2人の対策できていたと思う?