見逃せないCLの行方を占う「要素」
そしてドルトムントだが、監督はクロップで、プレッシングといった基本的なコンセプトもここ数年と変わってはいない。しかし、昨夏バイエルンに移籍したレヴァンドフスキの穴をどう埋めるかという問題に、今季は腐心し続けて来た。
クロップの言う「あるべき姿」に辿り続きつつあるかもしれないが、例えばCL決勝に進出した2013年に比べると、やはり完成度では劣る。
そんな中で、昨季から一貫したコンセプトを持って、より完成度を高めているのはバイエルンだ。CL決勝ラウンド1回戦では、シャフタールを相手に7-0で圧巻のパフォーマンスを見せた。
敵陣でパスを回そうとするスタイル故に、カウンターのリスクは常に付きまとうが、その点を差し引いても、やはり前述の3チームとは完成度において頭1つ抜けている。
酒井の言う「チームとして出来上がっている」とは、付け入る隙が少ないということでもあるだろう。相手が対策を講じにくければ講じにくいほど、勝利の確率も上がることになる。
名前の大きさではなく、完成の度合い。それはCLの行方を占う「要素」として、シンプルではあるが、見逃せないものなのではないだろうか。
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