破産を宣言したパルマ【写真:Getty Images】
かつての名門が破産を宣言した。現地時間の19日、セリエAのパルマが公式サイトで破産を宣言している。
今季、度重なる買収騒動が起きたものの結局財政難は解決せず。スタジアムや練習場のシャワーも使えないほどに切迫したクラブは、ついに破産を宣言することとなった。
パルマはかつて2003年にも破産を経験している。90年代には「セブン・シスターズ」の一員として、GKジャンルイジ・ブッフォン、DFファビオ・カンナバーロ、MFフアン・セバスティアン・ベロン、FWエルナン・クレスポなど豪華な布陣を擁した。2001年から2004年には元日本代表MF中田英寿も所属していた。
これにより、今季のパルマのセリエAは終了し、残り全ての試合が没収試合となる可能性が高い。また、来季以降の処遇については、新オーナーによって債務が返済されるかにかかっているようだ。
イタリアメディア『フットボール・イタリア』は、イタリアサッカー協会(FIGC)のルールによればパルマの負債額である7430万ユーロ(約95億円)を新オーナーが返済すれば、クラブは来季セリエBからのスタートとなると報じている。負債を返済できなかった場合、アマチュアリーグであるセリエDまで降格することになる。
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