リーグとFAは日程の再検討を
敗退後のモウリーニョは「あっさりCKから得点を許すようでは」と、セットプレーとPKによる2度のリードをふいにした守備のミスを嘆いた。たしかに、フルタイム間際と延長戦後半に奪われた敵のアウェイゴール2点は、空中戦に強いイバノビッチとテリーが難なくヘディングを打たせるという異例の失点。しかし、疲れによる集中力の低下が原因としか思えない失点は、10人の敵を相手に主導権を握れないままだった試合運びが招いたとも考えられる。
もっとも、選手の「疲労」は決勝トーナメントを戦うプレミア勢に毎年共通の弱点でもある。例えば、今季チェルシー敗退の直接の原因ではないにせよ、“ウィンター・ブレイク”があるPSGとではシーズン後半に疲労の蓄積度が違うことは間違いない。リーグ1が中断期にあったクリスマス前からの2週間に、テリーとイバノビッチはプレミアでロンドンダービー2戦を含む4試合にフル出場していた。
揃って不甲斐ない結果に終わったプレミア監督陣が、来季に向けて采配を見直すべきCL早期敗退後。リーグとFA(イングランドサッカー協会)の首脳陣も、シーズン半ばの充電を可能にするブレイク導入や、過密日程を軽減するためのFAカップ戦再試合の廃止を将来に向けて検討する必要がある。
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