下降線のロナウド
クリスティアーノ・ロナウドは、レアル・マドリーでの最後の時間を過ごしている。クラシコを週末に控え、スペイン国内では、まことしやかにロナウドがクラブから移籍するのでは、との話題が日々取り上げられている。
昨年末も3度目のバロンドールを受賞し、「決して3回もバロンドールを手に出来るとは思っていなかった。(4つのバロンドール保持者である)メッシにたどり着きたい」と舞台上でその負けず嫌いな性格を世界に向かって発信したロナウド。その当時のロナウドの勢いには、メッシすら止められまいという勢いがあった。
ところが、まるでそれがバロンドール受賞を機に燃え尽きてしまったかのように、今年になってから、一気に今までのゴール力が低下。昨年まで1試合平均1.19ゴールを決めて飛ぶ鳥を落とす勢いだったのが、今年に入ってからは14試合で9ゴールとその平均値は0,64にまで落ちてしまった。
リーグ戦17節の時点で、得点王ランキングでは2位のメッシに11ゴールの差をつけて単独首位で走っていたのが、27節を終えた今、永遠のライバルのレオ・メッシに抜かれてしまい、2ゴール差で得点王ランキングも首位から陥落してしまった。
一方のメッシは、今年に入ってからプレーしている17試合で20ゴールをマークし、絶好調で、現在ヨーロッパ全リーグのトップスコアを誇っている。もちろん、ロナウドもそのすぐ後に続くわけで、今季全体を通してみた時に、ロナウドの数字は驚異的なものではある。だが、クラシコを前にして好調とはいえないその数字と、バルサに首位を奪われたことなどが重なり、マドリーファンは不安を感じている。