言葉は人の活力に
夢や希望や目標を口に出すことは、少し恥ずかしいことかもしれない。しかし、口にするからこそ多くの人々の共感を呼び、それが現実に近づくものだ。
また、この日には増嶋竜也が全治7ヶ月の重傷を負ったことが発表された。そのことについて、試合後の会見で吉田達磨監督が心境を明かしている。
「彼の姿勢と成長とチームにもたらした貢献を考えると辛い。彼のことを考えながらプレーした。彼を思うことによって、選手達の中に沸くものもあったはず」
記者からの質問ではなく、開口一番に自らの意思でこの言葉を発した。
吉田監督の言葉は確実に増嶋へと届き、選手たちへと届いたはず。そして、その思いは十分に伝わっているだろう。その思いこそが選手の原動力となり、“あと一歩”を踏み出す活力となるのだ。
言葉にすることによって、人は大きな力を得ることができる。柏レイソルが国際舞台で結果を出せる要因には、日立台から聞こえる「柏から世界へ」という歌声があるのではないだろうか。
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