「今でもファン・ハールを信じている」
理解しがたく思えるのは、3月にもなってユナイテッドはまた新たなスタイルでプレーしているが、そのための人材がいるという証拠もないということだ。監督というものの生き死には、選手の獲得で決まる。成功できると信じるシステムのために適切な選手たちを獲得するものだ。ユナイテッドがその点でバランスを取れているとは思えない。
1月17日のQPR戦以来リーグ戦で先発していないフアン・マタのことも心配すべきだろう(トッテナム戦では先発出場)。ファン・ハールが採用しようとしているシステムを考えれば、なぜフェライニの代わりにマタがプレーしないのかが不思議だ。ユナイテッドがロングボールを入れることに乗り気ではなさそうなことも考えれば特にそうだ。
私は今でもファン・ハールがこの仕事のために適切な人選だと信じている。彼が自分のチームのプレーのやり方について考え方を変えることもないだろう。頑固な男であり、それはサッカーにおいて決して悪いことではない。だが、このバルセロナスタイルでプレーしたいのであれば、クラブは今年の夏に再び市場に目を向け、そのスタイルに必要な選手たちを獲ってくるべきだと言わせてもらわねばならない。
ユナイテッドがすでに費やした金額に目を向ければクレイジーな話にも思える。チャンピオンズリーグ出場を逃せばそれを実行するのはさらに難しくなるだろう。クラブにとってまたも困難なシーズンとなっているが、今後10試合の挑戦とそこに懸かっているものの大きさは、過去7ヶ月間に経験してきたどんなこととも比較にならない。
【了】
(※)本記事はインデペンデント紙との独占契約により、Football.Blueが日本での配信を行っています。
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