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Jリーグ 10年前

悔しい失点を喫した神戸戦。J屈指の攻撃支える川崎DF谷口「もっともっと成長していかないと」

開幕戦を勝利で飾り、幸先の良いスタートを切った川崎フロンターレ。しかし、ホーム開幕戦となったヴィッセル神戸との一戦はドローに終わった。試合後、DF谷口彰悟は悔しい表情を見せた。

text by 青木務 photo by Getty Images

1失点目の対応を後悔

 谷口は今シーズン、プロ2年目を迎えた。最終ラインでの存在感は大きく、既にチームになくてはならない選手となっている。ルーキーイヤーとなった昨年はリーグ戦30試合に出場。今シーズンは守備の要としての活躍が求められる。

 川崎の本拠地・等々力競技場はメインスタンドが新しくなった。ピッチに入り、サポーターで埋まったスタンドは圧巻だった。

「全然、景色が違いました。練習試合とかではやりましたけど、お客さんが入るとまた違った味があるなと。やっていて楽しかった」

 だが、サポーターに勝利を届けることはできなかった。

 試合序盤から川崎がボールを支配し、チャンスを作り続ける。そして、チーム全体が前がかりになる中、守備でも集中していた。

 しかし29分、バイタルエリアで神戸MF森岡亮太にボールが渡る。この時、森岡は完全にフリーの状態だった。最も警戒しなければならない相手の10番に仕事をさせまいと、谷口は距離を詰めた。その瞬間、自身が空けたポジションにパスを通される、渡邉千真にネットを揺らされた。

「今思うと慌ててしまったかなと。あそこでフリーだったので、打たせちゃいけないと思って前に出てしまった。慌てる必要はなかったのかなと思う」

 そう言って自身の対応を悔いた。さらに「俺の後ろからやられているので。周りのカバーも必要だったかなと思うんですけど、それ以前に俺が出なければというところもあると思う」と振り返った。

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