連動性を欠く香川とロイス
また香川については、件のシャルケ戦に比べて、味方のためにスペースを作ろうとするオフ・ザ・ボールの動きの質が低下し、ロイスらとの連動性が失われているところがある。
もっとも、HSVもケルンもダブルボランチを敷いて、シャルケのワンボランチの両脇に生まれるような、バイタルエリアに利用出来るスペースがほとんどないのではあるが。
ケルン戦では2列目の選手にダイアゴナルランを見ることも出来ず、香川とロイスのポジションチェンジはあったが、前線そのものの動きが停滞しているところもある。
ドルトムントが「シンプルな攻め」や「連動性」を欠いているのは、そういったことが考えられるだろう。
一方でここ3試合を無失点として、ディフェンスは安定した姿を見せている。前半戦では引いた相手に手こずり、あげくカウンターに沈むこともあったが、4分、CFウジャーに抜け出されてもバイデンフェラーが飛び出してしっかりと防ぐなど、フンメルスを中心にしっかりとしたディフェンスを見せた。
得点こそ奪えなかったが、その意味ではドルトムントは、前期とは違う姿を見せている。
18日にはチャンピオンズリーグ、ユベントスとの大一番である。願わくば、このブレーキは、ドルトムントがさらに先へ進む前の、一時的な停滞であることを。
【了】
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