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香川真司 10年前

香川が語る苦境打破の方法「得点の匂い感じない。積極的にシュート狙わないと」「いいサッカーで終わってはダメ」

text by 編集部 photo by Getty Images

「“いいサッカーした”で終わるようじゃ、全く進歩にはならない」

 このままの状況が続けば、また以前のように低迷することも考えられる。「今日は噛み合ってなかった。得点の匂いを感じる瞬間がなかった。あれだけ守られたときにどう崩すのか。もっとシンプルに攻めたり、連動性であったり、色々な要素が噛み合っていない」と危機感を募らせる香川。ではどのように打破していけばいいだろうか。本人は“積極性”を強調する。

「前半、シュートが少ないと言われていた。シュートで終わる、その判断であったり、技術であったり、こういう難しい状況になったときに、積極的に狙うのは1つ大事。

 そういうのが1本、2本出ればチームとしても流れが変わるし、自信も付く。そこで、いかに積極的にやれるかっていうのは、1つ、勇気が必要だと思いますね」

 来週の試合が終わると代表ウィークとなり中断期間に入る。出来るだけいい状況で帰国したいところだ。「1試合、1試合で結果を出さないと一歩進めない。いくらいい試合が続いて内容が良くても、結果が出なかったらそこは乗り越えられない。“いいサッカーした”で終わるようじゃ、全く進歩にはならない」と結果を出すことに本人はこだわる。

 近年、好結果を出し続けてきたドルトムントだが、すべての試合でいい内容だったわけではない。苦しい中でも勝ち点をもぎ取ってきた試合がいくつもある。香川本人はもちろんのことチームとしても泥臭さを取り戻さなければ、さらなる浮上はない。

 直近の試合は18日のユベントス戦。第1戦で敗れているだけに、何より結果が求められる。ここ数試合、低調なパフォーマンスに終わっている香川だが、チームを勝利に導けるか。本人にとっても正念場だ。

【了】

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