安西幸輝【写真:Getty Images】
東京ヴェルディは8日、J2開幕戦でセレッソ大阪と対戦した。
右サイドバックとして90分間アップダウンを続けた安西幸輝は、手応えと課題を口にする。
「相手は上手いチームなので、僕たちが勝てるといったら走力や球際の激しさ。どうしても3トップが前線に残るので、上がるタイミングはすごく難しかったんですけど、何回かチャンスも作れました。でも、後半は守備重視になっちゃった。後半も前半のように行ければいいかなと」
C大阪の3トップ、特にディエゴ・フォルランは嫌なタイミングで裏へ抜け出し、チャンスを作った。
ワールドクラスを目の当たりにした安西は「動き出しも上手かった。予想外というか、あそこにボール来るんだというのが何回もありました」と話した。それでも、90分の中で安西はしっかり対応できていた。持ち味の攻撃参加は数えるほどだったが、守備の面では走力、球際の激しさで相手と渡り合った。
東京Vユースから昇格した昨季、いきなり41試合に出場し、2得点を記録。主力の一人としてフル稼動した。
そして、今オフにはイングランド・ウェストハムの練習に参加。名の知れた選手たちとのプレーで特に痛感したのが、球際の強さだったという。
「日本人と外国人の差ってこれか、とわかった。球際のところで意地でもやられねぇぞという気迫は、日本人にはないものだと思いました」
世界との比較で球際の争いについてはよく言われるが、具体的に何が違うのか。安西が説明する。
「ファウルせずに激しくやるというのが向こうの選手はすごく上手い。日本人だと激しくと言うと、ファウルっぽい感じで行くことが多い。でもあっちの選手は考えながら、行くところを行くっていうのを徹底していたので、そこは大きな差かなと」
現地ではウェストハムやアーセナルの試合を観戦したという安西。「絶対ここでやってやるという気持ちは大きくなりましたし、絶対やらないといけない。そのためにも、今年はしっかり結果を出したい」と、決意を語った。
【了】
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