19歳の新星に期待集まるも本人は白旗?
「シャルケの英雄マイヤー:マドリーに対して僕たちが奇跡を成し遂げることはない」と見出しを付けたのは、2015年3月9日付の独大衆紙ビルトである。
7日に行なわれたブンデスリーガ第24節、シャルケはホームでホッフェンハイムに3-1で勝利を収めた。同紙は「ヤング・スターのマックス・マイヤー(19)はシャルカーを、再びチャンピオンズリーグの進路に向けて初のリーガでの1試合2得点を決める」と記している。
ホッフェンハイム戦では、それまでのボアテングに代わってマイヤーが先発に名を連ねた。そして2得点という結果を残したことで、ビルト紙は「苦境を救うような入れ替えである!」とした。
欧州CLの決勝ラウンド第1戦、レアル・マドリーとの2ndレグが10日に迫る中で、2月21日ブレーメン戦を1-1、28日ドルトムント戦を0-3と、シャルケは調子を落としていたところだったからである。
しかし「苦境を救う」「2得点を決めた」当のマイヤーは、冒頭の見出しの言葉に続いて、「僕たちが次のラウンドに進むことは起こらないだろう」ともコメントを残し、白旗を挙げたような格好だ。
マイヤー自身は、0-2で敗れたレアルとの1stレグに80分から10分間のみの出場となったが、そこで何かを感じ取ったのだろうか。
全てのシャルケの選手がマイヤーのようなスタンスではない。9日付のキッカー紙では、ホッフェンハイム戦で7ヶ月ぶりの試合出場を果たした怪我明けのゴレツカが「僕たちは良い試合を示すだろう。1年前に僕たちはマドリーで最後の15分までスーパーな試合をやった。僕たちはそれを再び試みるつもりだ」とコメントを残している。