「無理だと思ったらピッチに立っていません」
練習試合で対戦した柏レイソルのレアンドロに、トップレベルの技能を思い知らされた。身体が強く、それでいてしなやかな動作。難しいバウンドのボールを巧みにコントロールし、矢のように打ち込まれるくさびのパスをいともたやすく懐に収めた。
「練習で都並さんの個人指導を受けられるのは、とてもありがたい。ポジショニングや身体の使い方など、細かい部分まで教えてもらっています。この1ヶ月、与えられる課題を消化しながら成長できている実感があるので、まずはそこですね。同時に身体を大きくしていけば、選手として必ずレベルアップできると思う」
浦安には、エースの清水康也、秋葉勇志、竹中公基、笠松亮太、都並智也、新加入の田中貴大など、東京ヴェルディにゆかりのある選手が数多く在籍する。この点はプラスに働くに違いない。現状、相馬はFWの3番手。チーム内の競争を勝ち抜き、レギュラー奪取を当面の目標に掲げる。クラブが定める出場時間数をクリアすれば、契約の形態も変わるそうだ。
「ここから這い上がるのが厳しいのは承知の上です。でも、無理だと思ったらピッチに立っていません。チームの目標を達成し、個人としてもステップアップしていきたい」
昨季、浦安は関東リーグ1部を安定した戦いぶりで制したが、JFL昇格を懸けて争う全国地域サッカーリーグ決勝大会の壁にはね返された。今季こそはの思いは強い。相馬がそこにどう絡んでいくか注目していきたい。
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