かつて本田も語っていた良い意味でのエゴ
ミランのクリエイティブな部分を唯一支えていたモントリーボが不在ということもあって、この日はチームとして明確な形を見せることができず。その結果、ミランは支配率56.4%、パス本数でも505本:326本と圧倒しながらチャンスメイクでは9回:10回と下回った。
ここまで、メネズは2試合の途中出場はあるものの、全26試合に出場。そして、チームトップとなる13得点挙げている。しかし、その内PKが7点。つまり、純粋な得点は本田と並ぶ6得点ということになる。
チームプレーができず、飛び抜けた得点力があるわけでもない。それでもメネズが「欠かせない選手」という存在として重用されているのは、やはり自らを主張する我の強さゆえだろう。
本田は、VVV時代に同僚だったサンドロ・カラブロの影響によって、良い意味でのエゴを出すことが重要だと感じたことを明かしている。その姿勢が彼を日本人離れしたメンタリティーを持つ選手として特別な存在に押し上げてきたともいえる。
しかし、ここにきてこれまでの日本人が味わってきた苦渋を本田も味わっている。とはいえ、これまでの日本人選手は実際にパフォーマンスも結果も伴っていなかったが、本田は開幕から7試合で6得点を挙げた選手。まぐれでできることではない。
今季も残り12試合、再びエゴをむき出しにする本田の姿を待ち望んでいる。
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