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本田圭佑 10年前

トップ下2番手でもなく序列下がる本田。「真面目」は褒め言葉か? 再びエゴをむき出しにする姿を

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

衝突が報じられながら起用されたチェルチ

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本田圭佑にとって自らの思いを押し殺すことはプラスとなるのだろうか【写真:Getty Images】

 トップ下として出場していたボナベントゥーラがインサイドハーフに移ったことで、そのポジションが空き、FWのメネズを移す。そして、最終的に空いた2トップの一角としてチェルチが2月7日のユベントス戦以来の先発起用となった。

 本来、ボナベントゥーラをトップ下で起用しないのであれば、そのポジションに入るのは本田圭佑のはず。本田はトップ下を本職とする選手だ。

 それでもインザーギ監督はチェルチを起用した。一部で「衝突」と報じられた両者。もちろんそれが理由かは分からないが、チェルチが不満をあらわにしたために起用したとしても不思議はない。誰かを起用しなくてはいけなくなったとき、何も言わない選手と自らの思いをぶつける選手がいたら後者を選ぶだろう。

 こうして先発したチェルチだが、やはりインパクトを残すことができなかった。64分間の出場でシュート数は枠外の1。チャンスも1回しか作れず、データサイト『Squawka.com』のパフォーマンススコアで-5とフィールドプレーヤー中最低の評価。『Who scored.com』のレーティングでも6.5点と低い評価に終わった。

 さらに、トップ下としてプレーしたメネズもPKによる1得点を決めたものの、決して良いプレーではなかった。というより、この試合のプレーがどうこうではなく、彼は良くも悪くも個人技頼りの選手。そういった選手がトップ下に入れば、チームとしての連動性は失われる。過去、ローマやパリSGでポジションを確保できなかった理由がわかる。

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