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本田圭佑 10年前

トップ下2番手でもなく序列下がる本田。「真面目」は褒め言葉か? 再びエゴをむき出しにする姿を

セリエA第26節、ミランはホームでヴェローナと対戦して2-2と引き分けた。ボナベントゥーラがインサイドハーフとして起用されたものの、本田圭佑はベンチスタート。起用が激減する中で自らの思いを押し殺すことはプラスとなるのだろうか。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

決して褒め言葉ではない「真のプロフェッショナルだ」

「彼は勤勉だ」「真面目だ」「真のプロフェッショナルだ」。海外でプレーする日本人選手のサッカーニュースを見れば、『指揮官が信頼示す』といった見出しの記事中に、ほぼ確実にこういったコメントがある。

 確かに褒め言葉なのだろう。特に、我の強い欧州人の中でなら、その姿勢は一層際立つはずだ。

 しかし、その結果としてポジションを失えば、それは褒め言葉ではなくなってしまう。監督も人間。誰かを外さなければならなくなったとき、文句を言う選手と全く文句も言わずに受け入れる選手がいるなら、後者を選ぶだろう。

 その上で、「試合に起用しなくても文句も言わず懸命に練習をする彼は、真面目だ。真のプロフェッショナルだ」という発言につながれば、それは決して褒め言葉ではない。

 冬の移籍市場で加入したアレッシオ・チェルチは、ここまで全くインパクトを残せず、誰が見ても先発起用するレベルにはなかった。しかし、彼は起用された。

 アンカーのデヨングとインサイドハーフのモントリーボが負傷欠場となり、デヨングに代わってムンタリを起用し、モントリーボに代わってボナベントゥーラがポジションを移した。

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