ラージョで得点を量産するアルベルト・ブエノ【写真:Getty Images】
8日のバルセロナの対戦相手ラージョのMFアルベルト・ブエノは2月28日、僅か15分で同クラブ史上初の4得点を達成したことによって(リーガ史上5番目の速さ)、現在リーガで一段と注目を浴びているトップ下の選手である。
今季24試合12ゴールでスペイン人トップスコアラーとして活躍しているブエノ。身長178㎝体重64kgの同選手は、力でディフェンスをねじ伏せるわけでもなければ、ポストプレーに長けているわけでもない。エリア付近にいないと油断したが最後、後ろから忽然とゴールを奪う体勢に入っているタイプの選手である。
13歳でレアル・マドリーの下部組織に入団したブエノは、スコアラーとして頭角を現していき、2006年のU-19UEFA欧州選手権では5ゴール決めて同大会の得点王となり、スペイン代表を優勝に導いている。
2008年にプロデビューを果たしたブエノは、将来性を期待され買戻しオプション付きの契約で当時はプリメーラ・ディビジョン(1部)に属していたバジャドリーに移籍したが、レギュラーの座に定着することができず、選手としての成長が止まってしまっていた。
しかし2013年にラージョに加入したブエノは、失った継続性を取り戻し、今季はシーズンが終わるまでまだ13試合残っているにも拘らず、既に昨季決めた得点数(11ゴール)を超えている。レバンテ戦で披露したパフォーマンスを繰り返すことができれば、バルサも勝利を手にするのも一筋縄ではいかないだろう。
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