一新されたブラジルトリオ。盛田らベテランも健在
盛田剛平、石原克哉といったベテランのパフォーマンスが光った攻撃陣。特に契約再更新でチームに残った盛田は、センターフォワードとして貴重な働きを見せた。キャリアハイとなる5得点を挙げただけでなく、安定したポストプレーで味方を活かすなどチームの攻撃を助けた。
単独でフィニッシュに持ち込むことのできるクリスティアーノが移籍したのは痛い。徳島ヴォルティスからアドリアーノを獲得したものの、昨季は無得点に終わっている。セレッソ大阪やG大阪で驚異的な得点力を示したが、味方のサポートが十分だったからともいえる。甲府としてはアドリアーノに得点を取らせるパターンを作る必要がありそうだ。
また、ウィリアム・エンリケとブルーノ・ジバウを獲得した。共にまだ若く将来性もある。彼らが早い段階でチームに溶け込むことができれば、攻撃のバリエーションも増えるはずだ。
レンタルバックの堀米勇輝はクラブが誇る逸材。J2での武者修行を経て、今季こそ甲府で輝けるか。神奈川大学から加わった伊東純也はスピードが魅力のアタッカーで、状況次第では出場機会が巡ってくるかもしれない。
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