CBのレギュラー2人が退団。穴は埋まるか
昨季、甲府はクラブ史上初となる2年連続のJ1残留を果たした。今季は未知の領域である3年目のシーズンを戦うことになる。
J1を戦い抜く上で支えになったのが堅い守備だ。昨季はわずか31失点しか喫しておらず、これはリーグ2位タイの少なさだった。しかし、最終ラインを支えた佐々木翔がサンフレッチェ広島へ移籍し、青山直晃もタイのムアントン・ユナイテッドに新天地を求めた。共に昨季はシーズンを通してフル稼働した主力だけに、その穴は大きい。
センターバックには新たに渡邉将基をギラヴァンツ北九州から獲得。J2で経験を積み、自身初のJ1挑戦となる。高卒新人の熊谷駿は190cmと長身で、将来性が期待できる。V・ファーレン長崎から加入した野田紘史も、ウィングバックでの起用が予想されるが、左CBの適正がある。
それでも、前任者2人の穴を埋めるには十分な陣容とはいえない。一人ひとりがシーズン中に成長するしかない。またGKは、2013年にも甲府に在籍していた河田晃兵がガンバ大阪から完全移籍する形で戻ってきた。荻晃太とのポジション争いが予想される。
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