ハモン・ロペスに覚醒の予感。得点力アップは急務

　昨季低迷の原因のひとつとして、FWのパンチ力不足があった。エースとしての役割を期待されていたウイルソンがコンディション調整に苦しみ、武藤はわずか4得点。

　柳沢敦は左ひざの状態が思わしくなく、シーズン終了とともに現役引退。唯一コンスタントに出場していた赤嶺は移籍を決断した。

　そこで、今季の爆発が期待されるのがハモン・ロペスだ。昨夏仙台に加入した直後は日本サッカーへの順応に苦しんだが、リーグ戦終盤から徐々に力を発揮しはじめ、大きな可能性を感じさせた。

　新戦力というわけではないが、日本のサッカーに慣れ、開幕から起用できる今季は覚醒の予感が漂う。ピッチ上で昨季とは違った姿を見せてくれるはずだ。

　ウイルソンは今季から背番号を9に変更し、心機一転2シーズンぶりの二桁得点を目指している。松本から復帰した山本大貴、長崎から復帰の奥埜、磐田から加入の金園などライバルは多いが、激しいポジション争いで互いを高めあい、確実な得点源として復活が期待される。